『イッテQ 』20％超え連発の隠れた功労者
出川哲朗の人たらし術 生き残る芸能人のすごい処世術②
美人アナに説教していたが…
もっとも、長年にわたって「抱かれたくない男ナンバーワン」の座に“君臨”したのも分かる。時間が空いてヒマな時、よせばいいのに、美人女子アナに彼独特の恋愛論をブッているのを時々見かけたこともあった。あれはモテないよなぁと思っていた。
ただし、彼が結婚の報告会見をした現場でマイクを向けたときに、そんな印象が変わった。会見の後、出川は僕に「プライベートの記者会見なんて経験ないんで緊張してたけど、知っている顔を見て安心しましたよ」と笑顔を向けてくれた。素直に頼りにされ喜んでくれると、こちらとしても本当にうれしくなってくる。そういうストレートな感情表現が自然に伝わって、若い世代にも受けるようになってきたのではないだろうか。他人との距離感の取り方がとてもいい。また、いい意味で、若い頃の恋愛を語るような“毒気”もなくなってきたのだから……。
出川のイベントと同じ日に、やはり別のイベントに登場してきた元プロ棋士の加藤一二三九段も、“カワイイ”という評価らしい。僕なんかは現役時代にメチャクチャ強く、怖いくらいの眼光が印象に残っているが、現在は将棋以外のタレントとして、プクッとふくよかで、天然系のところが受けているようだ。年齢を重ねていって、カワイイと言われるようなシニア世代になりたいと、つくづく思う今日この頃。出川や加藤を見習うことはできるだろうか？
（『生き残る芸能人のすごい処世術』より構成）
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